Saturday, May 05, 2007

バンク・ホリデー

 この週末は、6日の月曜がEarly May Bank Holidayのため、3連休になる。

 バンク・ホリデーというのは、日本の「国民の祝日」のようなもので、学校も仕事も休みになる。イングランドには、1年間で合わせて8日しかない。

  • New Year's Day(1月1日)
  • Good Friday(復活祭の金曜日)
  • Easter Monday(Good Friday直後の月曜日)
  • Early May Bank Holiday(5月第1月曜日)
  • Spring Bank Holiday(5月最終月曜日)
  • Summer Bbank Holiday(8月最終月曜日)
  • Christmas Day(12月25日)
  • Boxing Day(12月26日)

 バンク・ホリデーはもともとその名のとおり、銀行(バンク)が休みの日のことである。法的には「休日」ではないのだが、伝統的に、銀行が閉まるとすべてのビジネスが操業できなくなることから、慣習として、国民全体の休日になっているそうである。

 Wikipediaによると、1834年までは、イングランド銀行には年間、33の休日(各聖人の祝日、宗教関連の祝日)があった。しかし、1834年、銀行の休日は、(慣習的にすでに祝日と考えられていた)Good FridayとChristmas Dayと、それ以外の4日の休日に減らされた。1871年、Sir Lubbockにより、Bank Holidays Act 1871という法律が制定され、国民の休日が制度化された。Sir Lubbockはクリケットの熱狂的愛好家であったため、銀行に勤める人たちはクリケットの試合に参加できるよう取りはかるべきであると考え、伝統的に各村の対抗戦がおこなわれる日をバンク・ホリデーに定めたという。(おそらく5月と8月のバンク・ホリデーを指している。)

 現在のバンク・ホリデーは、1971年に制定されたBaking an Financial Dealings Act 1971によって定められている。

 日本では、国民の祝日は15日ある。この話をするたび、イギリス人は「そんなに休めるのか」と驚く。ヨーロッパの他の国に比べて、イギリスの祝日の数が少ないため、もっと祝日を増やそうという動きもあるようである。もっとも、祝日などなくても、休暇や病欠をきちんととるお国柄なので、わざわざ祝日を増やさなくても、必要な休日は取っていると思うのだが。

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