Thursday, November 23, 2006

Arrogance Pill

 早いもので、コンサルタントのポストの面接を受けた日から1年が経った。

 チームが軌道に乗ってきたのにつれて、私自身も、少しではあるが、自信もついてきた。チームの中では、いっぱしのリーダーのふりができるようになってきた。思いやりのある同僚たちが、なにかにつけて持ち上げてくれるおかげである。

 しかし、チームから外に出ると、その保護もなくなる。他のコンサルタントやマネージャーたちと、議論や交渉をしなくてはならない。時には、丁々発止のやり取りをし、またある時は、にっこり笑いながら、「そっちが妥協するなら私も考えるわ」みたいなことを、婉曲的に言ったりする。これがしんどい。中には嫌な奴もいて、ちょっとやり取りをしただけで、ものすごく疲れる。相手の言葉に不快になり、それに反応した自分に、もっと不愉快になる。

 昨日、ミーティングに出かける前にチームの部屋に顔を出した。登校拒否の子どものように見えたのかもしれない。同僚のJが、「コンサルタントなんだから、憎たらしい態度で、影響力をフルに使わなきゃ」とけしかけてくる。「それができれば苦労しない」と私。するとSが、「Arrogance Pill(直訳すると「タカビー(死語でしょうか)薬」)が必要だね。もう既にコンサルタントで、それだけじゃ足りないんだから、傲慢な(arrogant)コンサルタントにならなきゃね」と言う。

 Arrogance Pill。ものすごく尊大で嫌味で、そのことを苦にもしなくなるような薬。おまけに私の交渉力が上がるなら、喜んで飲んでやろう。

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