Sunday, July 15, 2007

Life in the UK

 久しぶりに、試験勉強をしている。Life in the UK Testなるものを受けるためである。

 このテストは、UKのCitizenship(市民権)を申請する人を対象に、2005年の移民法変更時に義務化された。2007年4月より、Indefinite leave to remain(いわゆる永住権)の申請者にも対象が広げられた。

 私は、この9月の頭で、労働許可証による滞在が5年になるので、永住権の申請資格ができる。労働許可証は2011年まで有効なのだが、移民法がころころと変わる上、申請にかかる費用も、毎年信じられないくらいのスピードで上がり続けているため、申請資格ができ次第、さっさととってしまうつもりなのである。

 このLife in the UK Testは、全国に計90カ所ある試験センターで、コンピュータを使っておこなわれる。二者択一、あるいは四者択一(あるいは正答が2つ)形式の24の質問に対し、45分の制限時間を使って答える。正答率75%が合格ラインだそうである。

 質問の答えは、公式ハンドブックである「Life in the United Kingdom - A Journey to Citizenship」に「すべて」載っている。公式ハンドブックは全部で145ページで、下記の9章と、巻末の用語集からなる。


     1章 The making of the United Kingdom

     2章 A changing society

     3章 UK today: a profile

     4章 How the United Kingdom is governed

     5章 Everyday needs

     6章 Employment

     7章 Knowing the law

     8章 Resources of help and information

     9章 Building better communities

 試験問題が出るのは、2-6章からだけだそうである。

 試験の目的は、英国に定住する外国人たちに、英国の文化や社会制度に対する理解を深め、英語の知識の向上を図ってもらい、より強固で一体感のあるコミュニティの形成を促すためとある。

 よそさまの国にずっと住むことをお許しいただこうとしている身で、文句を言うのは美しくないが、それでもちょっとぼやきたくもなる。私は、英国の文化も社会制度も、常々興味を持って理解しようと努めているし、英国のコミュニティに敬意を払い、機会を見つけては参加している。英語を使って仕事をし、イギリス人を指導する立場にある。なぜ、こんな試験を強制されなければならないのだろうか。ためしに、インターネットで見つけた模擬試験を、同僚のJと一緒にやってみたら、私の点数のほうが、イギリス人で物知りのJより高かったのだ。

 そうはいっても、どうせ受けなければいけない試験なら、文句を言うよりも、楽しんでしまったほうがいい。ハンドブックを一度、通しで読んでみたが、生活に必要な一通りの情報がコンパクトにまとまっていて、なかなか役に立つ。(1カ所、アメリカ英語の表現を見つけたけれど。)ぜひ、イギリス人やEEA出身の人たちにも読んでもらい、英語力と社会に対する知識の向上に努めてもらいたいものである。

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