Tuesday, March 21, 2006

引っ越し顛末記(未完)と机記念日

 今日は机記念日である。私のオフィスにようやく机を置くことができた記念日である。

 今年の1月23日(月曜日)に、Lambeth 10-Year Reviewによる組織大編成があった。職員は、前の週の金曜日まで編成前のチームで仕事をし、週があけて月曜日には、新しいチームに出勤した。この改革で、5つあった地域(locality)チームが3つになり、いくつか新しいチームができた。新しいチームは、消滅してしまったチームのオフィスに入ることになっていた。

 私のいるPAMSも新しいチームのひとつである。オフィス争奪戦の末、PAMSは、消滅した北東(North East, NE)チームのオフィスに入ることになった。築10年ちょっとの2階建てのpurpose-builtの建物である。NEチームがいなくなったあと、いらなくなったオフィス家具を廃棄し、場所をとる机の変わりにベンチを取り付け、建物内のクリーニングをして、1-2週間後に引っ越す予定であった。

 ところが、仕事を初めて2日目。チームリーダーと一緒にその建物を見学に行った私は、愕然とした。使えそうなものから壊れかけているものまで、オフィス家具は放置され、書類が散乱し、コンピューターやディスプレイがあちこちに積んであった。業者が入るのだからすぐに片付くだろうという私の予想は、あまりにもnaiveであった。結局引っ越しは、2月27日にずれ込んだ。

 その間、私たちは、旧PAMTのオフィスのあった社会福祉事務所に間借りしていた。私は、チームリーダーが気を遣って用意してくれた、チームの部屋に隣接した小さな部屋をオフィスとしてもらった。にわか仕立てのオフィスなので、コンピューターは小さなコンピュータ・デスクの上に置かれていた。しかし、これは社会福祉事務所のものなので、SLaMのサーバーにはつながっておらず、電子カルテも仕事用のE-mailも使えない。チームリーダーが、彼女のユーザー・ネームとパスワードを使わせてくれた。その部屋は小さくて暗かったので、ほとんどの時間、私はチームの部屋で過ごしていた。

 そして待ちに待った引っ越しの日。大きなトラック2台と、6人の運搬担当の人たちが来て、荷物の積み込みは順調に終わった。

 ところが、引っ越し先の建物の片付けが終わっていなかったのである。しかたなく、不要な家具を待合室に運び出し、持ってきた家具類をあいているスペースに押し込んだ。搬入が終わった建物は、惨憺たるものだった。広い待合室には家具が山積みされ、それでもまだ不要なものが廊下とオフィスを塞いでいた。私のオフィスは、私とパート・タイムの臨床心理士しか使わないので比較的スペースに余裕があったため、物置と化した。

 この状態は、10日近く続いた。実際、 建物の作業安全評価にきた作業療法士が、「とても仕事のできる環境ではない」とお墨付きをくれた。待合室に家具が積んであって、安全上の懸念があるので、患者を建物内に入れてはいけないとも言われた。

 さらにもっと悪いことに、ITサポートが予定を何度もすっぽかして、いつになってもコンピューターがサーバーにつながらず、私たちのチームはさながら陸の孤島にいるような状況だった。

 2週目の半ばに、ようやく業者が待合室と廊下のがらくたを片付けてくれた。しかし、チームの部屋にとりあえず搬入してある家具を正規の位置に動かすのは彼らの契約に入っておらず、ファイルの棚やキャビネットは、使えるものも、捨てる予定のものも、搬入した時の状態のままで置かれている。

 2週目の終わりに、ようやく社会福祉事務所のITサポートとSLaMのITサポートが来てくれた。ところが今度は、誰がコンピュータの維持費を負担するかで社会福祉事務所とSLaMが綱引きをし始め、せっかく来てくれたITサポートは、2台のコンピュータをサーバーにつないだだけで、帰ってしまった。

 3週目の終わりになって、維持費の問題はようやく決着がつき、金曜日に、6台がサーバーにつながった。しかし担当者が今週は休暇でいないので、残りのコンピュータがいつつながるのかはわからない。

 というわけで、引っ越し後の後片付けはいまだに終わっていない。

 チームの名誉のために付け加えておくが、こんな環境の中でも、チームの面々はちゃんと仕事をしている。むしろ、大変で、腹が立つ状況だからこそ、お互いに愚痴をこぼし合いながらも、なんとか仕事を進めて、前向きな気分に転換しようとしているように見える。

 ところで私の机である。社会福祉事務所の倉庫に置いてあった大きなコーナー・デスクをもらってきたのだが、なんと、六角ねじが2つ足りず、いくら倉庫を探してもねじは見つからず、組み立てられずにいた。しかたなく、また、余っていたコンピュータ・デスクにコンピュータを載せ、これまた余っていた椅子を作業台に、悪い姿勢で仕事をする日が続いた。

 ところが、今日出勤したら、部屋の真ん中にコーナー・デスクが組み立ててあった。昨日、受付のLeeがようやく時間を見つけて組み立ててくれたのだ。ねじをどうしたのかと聞いたら、「6本しかないけどたぶん大丈夫、倒れることはないよ。」との返事。いささか不安ながら、倒れた時はその時だと思いなおし、机を移動させ、コンピュータを移した。ようやく机の上で仕事ができるようになった。というわけで、今日は机記念日なのである。

 もっとも、椅子に座ると、入り口近くに並んだ、4段のスチール製ファイリング・キャビネット6台が見える。まるで、バリケードを組んで、その中に立てこもって仕事をしているようである。

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