Monday, October 15, 2007

Dr Crippen is back!

 Dr Crippenが、約2ヶ月半の充電期間を終えて、「NHS Blog Doctor」を再開した。

 Dr John Crippenは、NHSで働く上級家庭医で、イギリスで一番有名な医療系ブログである「NHS Blog Doctor」を書いている。

 毎日更新される(時には1日に2回以上)通常記事の内容は、NHSや医学教育など、医療全般にわたる。政府の医療政策に批判的で(批判的でない医師はあまりいないのだが)、政治家や政府の方針に従う高名な医師たちに対し、舌鋒鋭く、容赦のない意見を展開する。

 MMC/MTAS騒動の際に、MTASのセキュリティ・ホールに関する情報を最初にキャッチし、Channel 4に情報提供したのは、Dr Crippenであった。

 時に、医師以外の特定の職種(Nurse Practitioners/Nurse ConsultantsやMidwives)に対する過激な批判や意見表明をするため、 特に看護師や助産師の中には、アンチDr Crippenも少なからずいる。

 週に1度更新される「Dr Cippen’s Diary」は、彼の家庭医としての日々のスケッチで、通常記事とはまったく異なる趣の日記である。

 毎週末に掲載されるThe BritMedsは、その週にインターネットに書き込まれた医療に関する記事(主にブログの記事)を紹介している。医療に関してどんなことが関心を持たれているのかがよくわかる、ユニークな企画である。また、ここからおもしろそうなブログを探すことができて、有益でもある。選択の基準は、医療に関係していることだけなので、紹介されるブログの筆者は、医師にかぎらず、他の職種の医療関係者から非医療関係者まで、いろいろである。Dr Crippen自身に関する批判記事もきちんと取りあげているのが、潔い。

 過去の記事があまり親切に分類されていないため、参照しづらく、初めは彼が何を書いているのか、まったくわからなかった。それでも、しばらく我慢して読み続けていたら、Dr Crippen’s Worldがだんだんに理解できるようになった。このブログのおかげで、私のイギリスの医療に関する知識や洞察は、深まった。いつもDr Crippenの主張に共感できるわけではないが、眉をひそめたくなるような記事であっても、私なりに考えていく上での材料になり、それはそれで興味深い。

 充電期間を経たDr Crippenが、これからブログをどのように展開していくのか、楽しみである。

1 comment:

Anonymous said...

 イギリスは海外の医師に対して一旦、門戸を開放しておいて、やはりEU以外は締め出し?にかかって・・・大変だなぁって思いました。日本も「外国人医師特区」とかいろいろと話題になっています。
 また、Medical News Japanという下手くそな現場知らずのサイトを作ってしまいました。またおかしなところがあったら教えてください。
http://www.medicalnews.jp