Saturday, September 22, 2007

ロンドン育ち

 ニースにいる間、髪の毛がバサバサになってしまった。毎日使っているシャンプーとコンディショナーをわざわざ持っていったのにもかかわらず、である。それが、ロンドンにもどり最初のシャワーを浴びるなり、もと通りに落ち着いたので、ほっとした反面、いささか複雑な気分になった。私の髪はすっかりロンドンの水になじんで、ロンドンっ子になってしまったらしい。

 髪と肌の状態は、その土地の水によって、すぐに変わる。ロンドンに来たばかりの年は、髪はバサバサ、肌はカサカサと、大変なことになった。日本でも使ったことのあるメーカーの製品を買ってみたのだが、乾燥はひどくなるばかり。いくつか違う製品を使ってみて、半年近くたってようやく体に合うものを見つけたと思ったのも束の間、冬になったらまた悪化して、顔が乾燥して白い粉を吹く始末であった。結局、髪と肌が落ち着いて、とりあえず満足できる製品に出会うまで、約1年かかった。

 それから7年あまり。いろいろな製品に浮気をした挙げ句、オイル分がやや多めの敏感肌・いたんだ髪用の製品に落ち着いた。今回のニースは例外で、ヨーロッパを旅行しても、あまり困ることはなかったように思う。

 ロンドンっ子になりきってしまった私の髪や肌も、日本に戻ると、日本製のシャンプーや洗顔料を使って1回か2回、日本の水で洗うだけで、つるつる、さらさらの状態に戻る。いくら工夫してみても、ロンドンでは(というよりも、日本の外では)この状態はとうてい望めない。

 日本で2年ほど過ごしたことのあるイギリス人の知り合いは、反対に、日本にいる間は、髪の毛が頭にぺったり張りつくようになって困ったと言っていた。

 ロンドン育ちとはいえ、私の髪はやっぱり日本生まれなのである。

1 comment:

mariko said...

Same here..というところです。私もイギリスに来た最初の冬は乾燥を通り越して目の周りなどはまるでアトピーか!?という状態でした。おまけに喉も痛くないのに首のリンパ節が腫れ、くーっイギリスくんだりまできてLymphomaか・・今なら放射線治療だけか、いやChemoまでするのだろうか・・などと悩んだものでした。もちろん今は元気です。ロンドンで地下鉄に乗っていると、いつかは肺ガンかしら?などとも考えますが(笑)。健康第一でがんばりましょう。Mariko