Sunday, March 12, 2006

PAMS その壱

 私の勤めるPlacement Assessment & Management Service(PAMS)は、 SLaM(South London & Maudsley NHS Trust)ランベス区のサービスの一部である。ちなみに、ランベス区のホームページは改装の途中のようで、PAMSは残念ながらまだ載っていない。

 ランベス区では、2003年より、Lambeth 10-Year Reviewのプロジェクト名で、精神保健組織の大幅見直しをおこない、その結果、大改革をおこなうことになった。D-Day(内輪ではDestructive Dayと呼んでいた)は、2005年4月の予定だったが、3回の延期を経て、今年の1月23日にようやく全面的に実施された。(このLambeth 10-Year Reviewについては、いずれ項を改めて書こうと思っている。)

 PAMSはこのLambeth 10-Year Reviewから生まれた新しいサービスである。2003年7月より、PAMSの前身のPAMT(Placement Assessment & Monitoring Team)というチームが社会福祉事務所の管轄下に活動しており、PAMSはこれを発展させたものである。

 精神医療は、社会福祉とは切っても切れない関係にあるが、SLaMでは、1999年までは、精神医療(Mental Health)と社会福祉事務所(Social Services)は別の組織だった。それが段階的に統合され、今は、いちおうお題目としては、(Mental) HealthとSocial Servicesは統合されたことになっている。しかし実態としては、ランベスの場合、まだ予算は別に組まれ、用途によってそれぞれの支出の割合が決められる。区によっては、予算も含めて完全に統合されているところもある。

 PAMTは社会福祉事務所の管轄だったので、チームリーダーの下、4人のソーシャル・ワーカーおよび2人の作業療法士から成っていた。新しいPAMSは、それに加えて、医師2人(コンサルタント1人、スタッフ・グレード1人)、臨床心理士1人(週4セッション)、精神保健看護師(Community Psychiatry Nurse, CPN)3人、ITサポート1人、事務職員1.5人と大所帯になった。予算はHealth(リハビリテーション部門)とSocial Servicesと半分ずつ負担している。

 新チームが活動を開始してから約1ヶ月半。仮オフィスから本来予定されていたオフィスへ、当初の予定より3週間遅れで、2月27日に引っ越した。チームのメンバーも徐々に打ち解けてきて、これからようやく本格的に始動するところである。

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