Monday, May 28, 2007

やっと半分–英語の発音4

 発音クラスも5回目のレッスンが終わり、ちょうど半分が過ぎた。

 ここまで2回、クラスメートの前でプレゼンテーションをした。テーマに沿った文章を選び、みんなの前で話すのである。真っ先に手を上げてプレゼンテーションをしてしまう人もいれば、私のように、自信がなくてぐずぐずしているうちに最後のほうになってしまい、かえって緊張が高まってしまうような人もいる。

 ひとりがプレゼンテーションすると、講師とクラスメートが評価する。文章の強弱や抑揚、単語の強弱、個々の母音や子音の発音などが評価の対象になる。お互いに発音で苦労しているので、それなりに相手を気遣った言い回しをするが、それでもコメントはかなりシビアである。

 初めのテーマは新聞記事だった。私はGuardian紙から、南極への観光船がその環境に与える影響について報告した記事を選んだ。といっても記事が長かったので、初めの5パラグラフのみ。

 評価はまあまあ。流暢でほとんどの発音が正しかったが、話すのが早すぎる上、声が小さくて聞き取りにくかったという。とほほ。

 私はもともと、日本語で話すと、ひじょうに早口である。おもしろいことに、英語で話しても同じように早口になる。ただ、英語の語彙が豊富ではないし、文法も怪しかったりするので、話す早さに実際の英語がついてこなくて、しょっちゅういらいらする。

 「ゆっくりと響きのある声で話す」というのは、かねてからの努力目標であった。「"Consultant's voice"で話したいの?」などと、うちのチーム・リーダーに時々からかわれるのだが、男性コンサルタントが、回診の時など、よく響く深い声でゆったりと話すというのが、Consultant's voiceのステレオタイプのイメージである。時代遅れの保守派が口にしそうなステレオタイプに組みするつもりはまったくない。しかし、ステレオタイプにもいくらかの真理はあるだろうし、耳に優しいというのは、見た目が大事というのと同じように、やはり無視できないと思う。そんなわけで、ゆったりと説得力のある声で話したいとかねがね思いながらも、まったく果たせずにいた。

 わかっていたとはいえ、実際にクラス全体からいっせいに指摘され、いささかへこんでしまった。

 気を取り直して2つ目は、ジョーク。LaughLabというウェブサイトで見つけた、イギリス人がもっとも笑えるとして投票したジョークを選んで、プレゼンテーションした。

 「ゆっくりと大きな声で」と肝に銘じながら練習したおかげで、結果は、前回よりはずっとうまくできたし、オチではちゃんと笑ってもらえ、評価も上々だった。

 今後の課題は、もっと抑揚をはっきりつけること。

 日本語は、スタッカートのように音が細切れに聞こえるが、文章全体はひじょうに単調である。いっぽう英語は、音と音が切れ目なく続くように聞こえ、文章の抑揚がはげしい。この差は大きく、頭ではわかっていても、実際にできるようになるには、ものすごく時間がかかる。

 次回のテーマは「描写や事実」を書いた文章。これから少し練習しなくては。

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