Tuesday, August 11, 2009

Schizo the Movie

 time to changeの夏のキャンペーン用に作られたヴィデオ・クリップのひとつ。YahooやMSN、メジャーな新聞のウェブサイトで流されるそうである。

 さらに詳しく知りたい方は、こちらを。

Sunday, August 02, 2009

Time to Change

 Time to Changeは、精神疾患あるいは精神疾患をもつ人に対する偏見(スティグマ)に対する意識を改めようとするキャンペーン。

 キャンペーンのホームページや、youtubeのTime to Change You Tube channelに、ほかにもたくさん情報やビデオが載っている。

Monday, May 04, 2009

法的に正しい働きかた

 海の向こうでは、医師と労働基準法をめぐっていろいろとあるようだ。 一連の報道の中で「医師が法的に正しく働いた場合」という議員だか誰かの発言を見て、なんとなくつぼにはまってしまった。

 みんながゴールデンウィークで、高速を使って遊びに行っている間も、日本のお医者さんたちは身を粉にして働いているのだろうか。

 海のこちら側で私は、3月末から1-2週おきにLong weekendとなっているので、なんとなく休暇の合間に仕事をしているような気分になっている。

 はじまりは3月末の6連休。2008年度の年度末になっていきなり、年休を持ち越してはいけないというService Directorからのお達しがきたものだから、残っていた5日間(2007年度までは許されていた最大持ち越し日数)を使い切らなければならなくなった。この時期はかなりの人が駆け込みで年休を消化するので、どこも人が少なく、職場は閑散としている。

 新年度になって最初の週は、予定どおり4月3日に年休をとり、3日間、ブリュッセルのタンゴ・フェスティバルに出かけた。その翌週は復活祭で、 金曜から翌週の月曜までのlong weekend。そして、今日はMay Dayでお休み。5月はもう1回Bank Holidayがある(最終月曜はSpring Holiday)ため、また休みになる。

 こんなに休んでばかりいて仕事はどうなっているのだと心配される方もいるだろうが、これでもなんとかなってしまうのである。私がいない間、誰が私の代わりを果たすのかさえきちんと手配しておけば、それですむ。具体的には、コンサルタントの同僚のひとりが、私に代わって、法的に定められたコンサルタントでなければできない業務をやってくれ、一般の臨床業務は、チームの精神科医がカバーしてくれる。書類仕事だけは、残念ながら誰も代わってくれないので、時間をやりくりしてどこかで片付けなければいけない。

 よほどの緊急事態でなければ、休み中に呼ばれることはない。日本で仕事をしていた時の感覚からいうと、「超」のつくほどの緊急性がないと、呼ばれないと思う。実際、これまでに休暇中に呼び出されたことはない。

 休暇の際は、必要であれば患者さんにも留守であることは伝える。「けしからん」という反応を受けたことは、一度もない。ただ、状況に応じて言葉の使い方には気をつけているが。「holidayにいく」とは言わず、「留守にする(I will be away)」とか「休暇でいない(I will be on leave)」ということが多い。もっともこれは、私自身の気分の問題でしかないのだけれど。

Thursday, January 01, 2009

あけましておめでとうございます

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 2008年は、ほんとうに忙しい年でした。

 仕事の面では、2007年の秋から冬にかけて、本来の業務に上乗せする形で、新たに3つの仕事が増えました。仕事の内容はそれぞれ興味深く、新たに学ぶことが多く、私自身の精神科医としての仕事の幅がおおいに広がりました。いっぽうで、4つの異なる仕事をかけもちすることによって派生する、時間と役割面での問題に悩まされることになりました。量的、質的に妥協しなくてはならない場面に遭遇し、忸怩たる思いに沈むことも多かったように思います 。

 NHSをめぐる財政面でのプレッシャーは、依然として続いています。二次医療である精神保健チームにくる患者たちの臨床・社会福祉ニーズは高まっています。にもかかわらず、政府や保健省、社会福祉の関連機関は一貫して、「(精神疾患をもつ人を)より自立した生活へ移行させる」路線を突き進んでいます。人権や倫理の面でサービスに要求される水準はどんどん高くなっています。これらの枠組みのもと、かぎられたリソースで、臨床家としてのスタンダードを保ちながら、患者たち自身あるいは社会へのリスク・マネジメントをおこなわなければならないという、なかなかチャレンジングな状況の中に日々さらされました。患者を「治療」しているのではなく、目の前の危機やリスクに対応するのが精一杯という時期もあり、仕事に対する意欲を維持するのは、たやすいことではありませんでした。

 そんな状況での救いは、愚痴を言いあえる同僚たちとの関わりでした。とりわけ、このシステムの中で20年以上も生き抜いてきた古株のスタッフたちの、達観し、淡々と仕事をこなしていく態度は、感心することしきりでした。また、ごくまれに、患者さんからかけられる感謝の言葉には、感動しました。

 仕事から離れても、忙しい1年でした。1月から始めたGyrotonicのトレーニングは、2月にファウンデーション・トレーニング、7月に中間レヴュー、そして、10月に認定コースを受け、晴れて、認定トレーナーになりました。ここに至るまで、認定に必要なレッスンに協力してくれた友人たちには、感謝でいっぱいです。また、自分でのトレーニングを続ける中、それまでできなかったことができるようになったり、動きの質が向上したりするのを感じ、40歳を超えてもまだまだいけると、ちょっと安心したりもしました。やはり私は、「肉体派」の人間で、からだを使うことで精神が安定するのだと、納得しました。

 2007年末から始めたアルゼンチンタンゴは、練習に励んだ甲斐があり、ミロンガ・デビューを果たし、中級レベルのレッスンに参加するまでになりました。ダンスそのものの魅力や奥の深さもさることながら、タンゴを通じて、たくさんの友人ができたことも、嬉しいことでした。

 仕事でも仕事以外でも、まったくまわりを見る余裕も、ふり返る余裕もなく、1年間、ただただ突っ走ってきました。ようやくふり返る余裕ができたのは、ほんの10日ほど前のこと、新年早々に予定されている講演の準備のため、産業衛生や職場のメンタルヘルスの文献を読んでいた時のことです。この1年間の私の活動ぶりは、セルフ・ケア、ストレス・マネジメントとしては、まったくお粗末なものでした。

 ともあれ、気づきは最初の一歩です。来年は、もう少し時間管理をうまくなり、自分のスケジュールも、ストレスも、もう少し上手に管理できるようになりたいものです。

 そうそう、昨年の新年の抱負は「仕事のある日は昼食を抜かない」でした。(しょぼい抱負ですが、立てた時は真剣だったのです。週のうち半分以上、昼食を食べ損ねていたのですから。)2日をのぞいて、きちんと達成しました。おめでとう。

 昨年1年間、まわりの方たちに、ほんとによく助けられ、励まされました。どうもありがとうございました。ブログを訪ねてくださった方たち、ありがとうございます。実のあるエントリーがほとんどできず、心苦しい思いです。ブログを書くのに割ける時間が捻出できるよう、自己管理が上達するのをお待ちください。

 新しい年が、みなさまにとって、明るく、幸多いものになりますように、心からお祈りいたします。